はじめに — 仕上げで作品の印象は変わる
レジン作品の美しさは、最後の「研磨」で決まります。
どんなにきれいに流し込んでも、磨きが甘ければ透明感は失われ、くもった仕上がりに。
今回は、表面は超クリア、裏面はすりガラス調というプロ仕様の仕上げ方法を、アルアートレジン製品を使ってご紹介します。
アルアートレジンコンパウンドが必要な理由
まず大前提として、使用するのは アルアートレジンコンパウンド。
市販コンパウンドは種類も粒度もバラバラで、粒の粗さを間違えると、どれだけ磨いてもクリアにはなりません。
アルアートレジンコンパウンドはレジン専用に設計され、粒度が研磨の順序に最適化されています。
基本の研磨手順(3ステップ)
- 粗目(荒削り用)
表面の凹凸をしっかり削り、平滑にします。 - 中目(ならし用)
粗目で付いた細かい傷を消し、透明感の土台を作ります。 - 仕上げ目(鏡面用)
最後に光沢を引き出し、ガラスのような透明感を実現します。
この順番が美しい仕上がりの基本です。
ポリッシャーとスポンジの使い分け
研磨にはポリッシャーという回転式の機械を使うと、均一な力で短時間に磨けます。
さらに重要なのはスポンジの使い分けです。
粗目用・中目用・仕上げ目用のスポンジをそれぞれ用意しましょう。
こうすることで…
- スポンジを洗う手間が省ける
- 前工程のコンパウンドが混ざるのを防げる
混ざってしまうと、仕上げ段階で粗い粒子が入り込み、表面に傷が付く原因になります。
裏面はすりガラス調で魅せる
裏面をすりガラス調に仕上げたい場合は、粗目研磨の段階で止めます。
中目・仕上げ目を使わず、あえてマットな質感を残すことで、光をやわらかく拡散する表情が生まれます。
表は透き通るクリア、裏は落ち着いたマット——この質感のコントラストが、作品の完成度をぐっと高めます。
成功のための3つのポイント
アルアートレジンで超クリア仕上げを目指すなら、次の3つがポイントです。
- 専用のコンパウンドを粒度順に使う
- ポリッシャーとスポンジを工程ごとに分ける
- 表面と裏面の質感を意図的に変える
まとめ
研磨は地味に見えて、実は作品のクオリティを決定づける重要な工程です。
正しい手順・道具・素材をそろえれば、初心者でもプロ顔負けの透明感を実現できます。
次の作品では、ぜひ アルアートレジンコンパウンド を使って、この「超クリア仕上げ」に挑戦してみてください。
ガラスのような透明感が、あなたの作品を一段上のレベルへと引き上げてくれます。
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